β遮断薬との異なり

「ビソプロロール」はβ1選択性が最も高いβ遮断薬です。β遮断薬がβ2受容体まで作用すると、気管支喘息を悪化させたり糖・脂質代謝に悪影響を与えたり、血圧低下作用を減弱させるなぢ様々な副作用が出てしまいます。そこで、β1受容体に対する選択性を高めることで、副作用を減らし、心臓への作用を強化することができます。「ビソプロロール」は心臓への作用に特化したβ遮断薬で、気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の人にも使うことができる薬であると言えます。
「カルベジロール」はα受容体とβ受容体に1:8で作用するため、β遮断薬でありながらα遮断作用も併せもっています。これにより、「カルベジロール」はα作用による末梢血管抵抗上昇を軽減することができ、様々な臓器保護効果を発揮します。
しかしながら、「カルベジロール」には「β1選択性」はないため、心臓への作用は「ビソプロロール」の方が強力であること、また気管支喘息の患者には使えないことに注意が必要です。β遮断薬は、現在は高血圧治療における第一選択薬から外されていますが、狭心症や心筋梗塞後などの高血圧には積極的に使用することが推奨されています。中でも「ビソプロロール」や「カルベジロール」は近年、心不全に対する効果が見直されている薬です。β遮断薬は作用が複雑で扱いが難しいですが、今後も心疾患をもつ高血圧患者の治療に使われると考えられるため、薬剤師はそれぞれのβ遮断薬の特徴と使い分けについて良く認識して置くことが重要です。

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