抗アレルギー剤と眠気

花粉症の薬である抗アレルギー剤は、処方薬に加え、市販薬としても出回っています。その市販薬の中でよく見かけるのは、「眠気に襲われない」という謳い文句です。これは製薬会社による仕掛けであり、眠くなってしまうことを恐れて薬の購入を躊躇っている人が多いことを踏まえているのです。抗アレルギー剤は単なる薬ですから、アレルギー症状の根本である免疫システムの不調を解消することはできません。ただ症状を抑えるのみです。ですから花粉症の患者は花粉症シーズンの間、繰り返し抗アレルギー剤を購入します。その上、懸念事項である薬の副作用「眠くなる」が取り払われたのであれば、尚更購入意欲は高まります。製薬会社にとって、これほど旨味のある商売はありません。

 抗アレルギー剤は、薬の中でも危険視されにくいものの一つです。全くの誤解なのですが、実際、子どもや高齢者も頻用しています。薬剤師として由々しき事態だと考えます。もちろんアレルギー症状は日常生活を台無しにするほど不快なものであり、時には我慢が出来ずに購入されるでしょう。その際は、せめて薬に添付されている説明書をよく読んでください。そして、どのような副作用の生じる可能性があるのかを、しっかりと確認してください。加えて、家族をはじめ、身近な人に服用の事実を伝えるようにします。服用の直後に万一のことが生じた際、彼らに原因を知ってもらうためです。

 因みに花粉症シーズンはマスクをした人が大勢出現しますが、マスクの予防効果は限られています。全ての花粉をシャットアウトすることなどできません。頼りにし過ぎず、免疫力を高めることが先決です。免疫力が少しでも高まれば、マスクの隙間から侵入する花粉の量にはびくともしなくなります。

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