食の安全

 食の安全の基準は多様に設定できるでしょうが、ここでは「もとの姿が見え辛いほど危険である」という、本質的な基準を考えます。例えば主食について考えると、パンの姿、形状は小麦の姿からは程遠く、完全に様変わりしています。それに対しお米は、稲穂の状態から左程離れているわけではありません。パンに比べれば、人の手が加えられていないためです。さらにお米の中でも、精米した白米と玄米とでは、玄米の方が原型をとどめており、より安全だと言えます。野菜や果物も基準と照合するのは簡単です。ジュース、缶詰の類は元の姿が残っておらず、生野菜の方が安全です。最近は健康に良いとして野菜ジュースが売れていますが、ジュースになるまでの加工プロセスは不透明で、かなりの手が加えられていると推察されます。トマト缶も例外ではありません。確かに料理に使うのに便利なのはトマト缶の方です。しかし栄養も、安全性も、生のトマトの方が上回っています。

 肉類はどうでしょうか。これも同様です。ソーセージやハムのような加工品は、元が何の肉であるのかさえ分からないほど変化しています。生肉であれば、鶏肉なのか、牛肉なのか、豚肉なのかが分かるでしょう。加工肉は発癌性の添加物が大量に加えられています。魚類もこの基準で区別できます。ちくわやかまぼこは日本人が慣れ親しんだおかずですが、「練り物」と言われるように、魚の形をとどめていません。練り物にも相当量の添加物が加えられています。さらに細かく分類すると、外食した時にステーキ屋で注文するハンバーグとステーキとの差にも、この基準が適用できます。ハンバーの方が元の姿から遠ざかっていると考えられます。