玄米の特徴

 玄米は白米のように精米されることなく、お米の元の姿に近い状態を保っています。それだけに、炊き上がりは柔らかくありません。しっかりと噛まなければ飲み下せません。この食感を嫌う人も多いのですが、独特の歯ごたえは身体に良い影響を与えます。口も消化管であることに変わりはありません。本来は何度も噛んで、唾液と食べ物を混ぜ合わせる必要があります。唾液がより絡んだ方が、胃腸における消化・吸収が助けられるのです。また唾液は殺菌する機能を有しています。つまり唾液は感染症のリスクを低下させ、虫歯や歯周病を防いでくれます。唾液はさらに、食品添加物の毒性を弱めることも分かっています。よく噛むということは、唾液の分泌を増やし、上記の効用を最大限に高めます。玄米は「噛ませる食品」であり、その点だけをとっても、白米に代えて食する価値があります。

 玄米の特徴は噛み応えだけではありません。お米の原型に近い状態で食べられるので、その栄養価の高さは、白米の比ではありません。食物繊維やビタミンはもちろんのこと、ミネラルまで豊富に含んでいます。玄米を食べるだけで、人間に必要な栄養素を全て賄えると言われるほどで、日本人に人気がないのは残念という他ありません。特に最近は「糖質制限ダイエット」が流行っており、玄米を含めたお米は糖質が多く含まれているとして、若い女性等から忌避されています。日本人はこのままお米を食べなくなるのでしょうか。お米は当然、稲作によって生み出されます。稲作は日本人の歴史と共にあり、日本人のマンタリテを決定付けました。日本人が辛抱強く、自然を大切にしながら過ごしてきたのも、稲作と関係しています。